超低周波数防振システム「G-Zero」

写真：G-zero

G-Zeroは、究極の防振性能を求めて開発しました。

固有振動数(共振周波数)0.25Hzは、電気的な制御系を持たない純粋なﾊﾟｯｼﾌﾞ防振方式の性能限界に到達しています。

G-Zeroは、振動の影響を限りなく減少させ、高分解能機器に未知の測定環境を提供します。
振動の影響から解き放たれた高分解能測定機器がいかなる測定結果を導くのか。まさに未知への探求と挑戦です。

※国内・国際特許出願中

超精密測定機器は防振性能に依存します

高い分解能を持った精密測定機器や計測機器は、設置場所の振動などの影響を受けて本来持っている性能や機能を充分に発揮できていないかもしれません。超精密測定機器の分解能や測定値は、防振台の防振性能に依存します。

G-Zero開発技術の優位性

防振台の性能を表す一つの指標として、固有振動数の低さが挙げられます。固有振動数を限りなく低くすることで、より広い周波数帯域の防振につながります。

G-Zero固有振動数（共振周波数）＝0.25Hz

仮にこの共振周波数を

・（水平方向）単純な振子構造で製作すると、振子の長さ　約4.0ｍ

・（垂直方向）単純な引張りばねで製作すると、ばねの長さ　約4.5ｍ

これを一般的な実験室で設備することは現実的ではありません。

⇒G-Zeroは革新的なﾀﾞｳﾝｻｲｼﾞﾝｸﾞ技術により

約1/6ｻｲｽﾞ（0.65ｍ～0.8ｍｻｲｽﾞ）を実現しています。

用途

●対象分野

ﾅﾉｽｹｰﾙﾃｸﾉﾛｼﾞｰ分野

ﾊﾞｲｵﾅﾉﾃｸﾉﾛｼﾞｰ分野

宇宙・天文観測機器開発分野

海用観測機器開発分野

精密機器輸送分野

地震対策分野

性能（加速度値の比較など）

G-Zero・一般防振台の振動伝達率比較

防振性能の測定　一般的に、固有振動数や振動伝達率の測定には振動加速度計を使用します。G-Zeroの様な1Hz以下の加速度を測定する場合、振動計ﾒｰｶｰは１Hz以下の測定値の保証はしていません。

そのため振動伝達率ﾃﾞｰﾀの１Hz以下は参考の値としてお読みください。

水平前後Ⅹ方向	水平左右Ｙ方向	垂直Ｚ方向

各部名称

Ｇ-Zｅｒｏは、下の様な構成となっています。

仕様

形式	G-Zero-C400	G-Zero-C500	G-Zero-C600	G-Zero-C1000	G-Zero-C1200
垂直方向防振方式	特殊懸垂振子方式
固有振動数(垂直)	0.25Hz
水平方向防振方式	特殊懸垂振子・倒立振子併用方式
固有振動数(水平)	0.25Hz
回転方向防振方式	特殊懸垂振子・倒立振子併用方式
ばね使用本数	2~4	4	2	現在、開発中
有効搭載盤寸法(mm)	400×450	500×600	600×800
搭載可能重量(kgf)	30～70	60～100	100～140
搭載品収納許容高さ(mm)	800	800	800
本体重量(kgf)	約80	約160	約270
全体寸法(W×D×H約㎜）	560×610×1250	660×760×1250	760×960×1250
電源	不要
空気源	不要
付属品(1)	固有振動数調整用おもり
付属品(2)	ｼｽﾃﾑ水平調整用おもり(ｽﾗｲﾄﾞ用)
付属品(3)	ｼｽﾃﾑ設置用丸型水準器
有償ｵﾌﾟｼｮﾝ	防風・防磁・ｱｺｰｽﾃｨｯｸｴﾝｸﾛｰｼﾞｬｰ

※上記の仕様は5種類ですが、ご希望の搭載重量及び搭載品許容高さ等についてはお問い合わせください。
※防振性能は、搭載機器の電源ｺｰﾄﾞやﾁｭｰﾌﾞなど外部機器との接続により低下（固有振動数が上がる）することがあります。
※G-Zeroは、一般的な防振台とは取り扱いが異なります。取扱説明書を十分にお読みの上でご使用ください。
※地震対策にご使用の場合、搭載品に損傷が発生したときの保証は一切致しません。 ※G-zeroの「防振ﾕﾆｯﾄ」内部には、強力な「ばね」が使用されています。不用意に防振ﾕﾆｯﾄのｶﾊﾞｰを外し、ばねに触れてばねが跳ねた場合、人命にかかわるか、大けがを負うことが想定されますので絶対に触れないでください。納入以後に再調整が必要な場合は、当社技術者が調整致します。(有料)
※保証　外観変形保証期間：5年間、製造上の瑕疵による外観の変形は無償で修理致します。その他の理由による変形は有償で修理致します。
※G-Zeroの仕様は性能・機能改善のため、予告なく変更することがあります。